Chianti Classico Berardenga 2016 Felsina

トスカーナ州の赤 > Felsina

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更新履歴 2019/04/07
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キャンティ・クラッシコ・ベラルデンガ 2016 フェルシナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/ミディアム》

ドメニコ・ポッジャーリ氏がカステルヌォーヴォ・ベラルデンガのワイン荘園を購入したのは1966年のこと。友人であった故ルイジ・ヴェロネッリ氏の紹介で、フランコ・ベルナベイ氏をエノロゴに雇い入れ、1983年にリリースしたのがフォンタッローロと、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ランチャ。このふたつのワインで一気にフェルシナの名声が高まることになります。ポッジアッリ家の所有となりますが、現当主は、娘婿であり1982年までは哲学博士として高校で教鞭をとっていたというジュゼッペ・マッツォコーリン氏。

フェルシナが位置するのはシエナの北、キャンティ・クラッシコ認定地域最南端のカステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地区で、一部はキャンティ・コッリ・セネージ地域となり、境界を跨いで畑を所有しています。ランチャはキャンティ・クラッシコ地区内の単一畑、フォンタッローロはキャンティ・コッリ・セネージ地区のブドウも混醸されてますので、キャンティ・クラッシコを名乗ることはできないんですね。

カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地域は土壌は石灰を含む岩と薄板状のマール土壌が主体で、僅かに砂質とシストが混じり込みます。この複雑な土壌は感想しがちでブドウ樹は地中深くの粘土層まで根を生やさないと十分な水分を得られません。現在ではビオロジックを採用してブドウ栽培を行っていますが、ブドウのみならず様々種の植物をブドウ畑に隣接させることでミツバチや、動植物との共存を進めているそうです。

 「有機的な栽培だけでは十分とは言えない。サンジョヴェーゼはマッサル
  セレクションによって色々なクローンの最良の樹を増やしてきた。
   更に森や動植物との共存を進め、次世代に僕達の伝統を残していきたい。」

  また、同時に、

 「自然な栽培環境とワインの美味しさは関係ない。」

  とも言い切るところに共感を覚えます(まったくその通りだよ!)。

キャンティ・クラッシコ地区最南端であるカステルヌォーヴォ・ベラルデンガの個性をストレートに表現したフェルシナの基本となるCC。haあたり5,400本の株密度で栽培されるサンジョヴェーゼ100%で、標高320mから450mの風通しの良い斜面の異なる様々な畑からのブドウを使用されます。上部は水晶や石灰が豊富な痩せた土壌、下部は粘度が強く砂も多く混じります。初ビンテージは1967年と歴史もありますね。

サンジョヴェーゼ100%な単一品種ですが、様々な環境からのサンジョヴェーゼを混醸することで単一品種ながら複雑さを表現しています。標高によって収穫時期が異なりますが、10月の中旬と比較的遅め。

粒選りで選別されたブドウはすべて除梗され28度から30度に温度管理されたステンレスタンクでの12日から15日間の醸し発酵。発酵中は毎日パンチダウンとポンプオーバーの処理が施されます。樽熟成はスラヴォニア産の中樽が基本で、数%のみ2年または3年落ちのバリックで熟成されます。熟成期間は12ヶ月で樽熟成後アッサンブラージュされ瓶詰め。瓶熟成期間は約3ヶ月。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

次の輸入元が決まるのかどうか心配ですが、価格も3,000円以下で酒質も価格も安定した定番的存在だったがゆえに残念ですね。契約が解除になる前に船に乗ってた便もあるそうなので、しばらく在庫は大丈夫のようです。コルクはランチャや、フォンタッローロと比較すれば、質も劣りますが、このクラスとしては十分な質の4,5cm。グラスはヴィノムのキャンティ型。表記のアルコール度数は2015年よりも0,5度高い13,5度となり2013年と同じですね。2015年よりもアルコール度数高め‥が2016年には多いですね。やや暗さもあるサンジョヴェーゼらしい色合い。香りもよく開いていますね。スミレや果実香にフェルシナらしさを十分に感じます。やはりCCRランチャの下位互換(こう書くとなんだけど‥)と感じますね。らしさ‥系譜を感じます。少しスパイスや、ブドウ果皮の風味もあり、なかなか複雑さもあるんです。

口に含みますと、十分に熟した果実味がありますが、ほどよいミディアムですね。13,5度のアルコールに違和感もありません。ふくらみもあり、ミネラル、少しスモーキーな樽の風味もありますね。赤い果実味もたっぷりあります。フェルシナらしい渋味、サンジョヴェーゼの酸味、2015年同様良いバランスのキャンティ・クラッシコですね。香り、味わいに閉塞感なく、今すぐにおいしい状態はスタンダードなCCの役目をしっかりと果たしているスタイルと言えます。

二杯目はザルトのユニバーサルにサイズUP。さすがに表面積が広い分、香りもたっぷり。飲み口に旨味と深み、やわらかさも感じますね。もちろん、グラスの変更だけが原因ではなく、時間経過、二杯目であるとこも重要ですが。とてもおいしい。

二日目もザルトのユニバーサル。塩梅がいいですね。2015年と変わらぬナイス・バランス。少しプラムっぽさが果実味に出てきましたが、スパイスなども混じる赤い果実が中心。香りからもランチャと比較すれば瑞々しさを感じるミディアム。飲み口はわやらかくまとまり、旨味を感じますね。とてもジューシーで久々につゆだく感がダクっています。旨いねえ。この普通に、当たり前に旨いキャンティ・クラッシコなのがいい。割とワイン単体での楽しませてくれるが、お料理を選ばない、ほどほどの主張も使い勝手が良さそう。

三日目はヴィノムのキャンティ型。いいまとまり、いい収まりです。香味に閉じ感はないし、旨味推しというわけでもないから、ほどよいやわらかさはあるが、フェルシナらしいしっかりとした構成感がやっぱり嬉しい。これはそうそう崩れない。相変わらずいいキャン・クラですね。もうちょっとお安くなったらもっと嬉しいのに(おい!)

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