Roero DOCG 2006 Matteo Correggia

ピエモンテ州の赤 > Matteo Correggia

マッテオ・コレッジャ

更新履歴 2009/03/15
販売価格

2,380円(税込)

在庫数 SOLD OUT

■ ロエロ DOCG 2006マッテオ・コレッジャ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》

ロエロ地方‥アルバから10kmほど北上したカナーレ地区にアジェンダを構えるマッテオ・コレッジアの設立は1935年。当初は様々な果実栽培や畜産業を営んでいましたが、ワインの生産を始めたんですね。当時のロエロ地方は、平地部分で栽培されていたアルネイスからなる白ワインの生産が主で、栽培されていたネッビオーロやバルベーラはランゲ地区の生産者に売られていた歴史を持ちます。

しかしマッテオ氏は、カナーレ地区最西端で、南向きの一枚畑を購入後、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹し、品質の高い葡萄を生産し始めました。最初は、ロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレなどに醸造前の葡萄の段階で売り渡していましたが、1987年‥ロベルト・ヴォエルッツィオのすすめで自社醸造、瓶詰めを始めました。

その後は、エリオ・アルターレなどの助言を得ながらロエロの、マッテオ・コレッジアのスタイルを築き上げてきたのです。

しかし、2001年‥畑での作業中に不慮の事故でマッテオが帰らぬ人となりました。それ以降は婦人であるオルネッラを中心に、マッテオの意思を引き継ぎ、そのスタイルを維持しています。また醸造にはラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ氏などの助言を得ているそうです。ちなみに、ヴェロネッリ誌のエノロゴ欄には、ルカ・ロスターニョ、ジャンフランコ・コルデロの名が挙がっています。

ランゲ地方とロエロ地方‥いずれの土壌も豊富な石灰分を保有しますが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなります。ロエロは東に行くほど表面の砂質が多くなる傾向にあるそうです。特に、マッテオ・コレッジアが位置するカナーレ地区の西端は、石灰岩と砂質が豊富で、6層にもなる複雑な地層となり、それはマッテオ・コレッジアのワインに個性として表れます。

フラッグシップは、サント・ステファノ・ロエロと接するカナーレの最にしはしに位置する僅か2haの畑から作られるロエロ・ロッケ・ダンプセイとなり、コレッジアの所有する畑の中では、もっとも黄土が強く出ており、その下層には化石が出土する石灰岩質が豊富なことから、ワインにミネラルをもたらし、ロエロ地区の特徴を醸し出しているのです。また、バルベーラからなるバルベーラ・ダルバ・マルンもコレッジアを代表するワインのひとつですね。

そんなマッテオ・コレッジアのネッビオーロからなる最もスタンダードなキュベが、このロエロ・ロッソなんですね。自社瓶詰めを始めた1987年から作り続けられているワインで、標高300m、南向き。砂質が70%(軟泥25%、粘土5%)のロエロ地方の特徴的な軽い土壌では、haあたり4500〜5000株の密植でグイヨーに仕立てられた平均樹齢25年のネッビオーロが栽培されています。手摘みによる収穫後、25〜28度に温度管理されたステンレスタンクにて、2〜6日間の醸しと、10〜15日間発酵されます。その後、全量マロラクティック発酵も施され、二年以上落ちのバリックにて12ヶ月の樽熟成後、ステンレスタンクに一旦戻され約6ヶ月の熟成‥そして瓶詰めされます。

非常にコスパが高いです。

2380円(税込)‥気軽に、そして本格的にネッビオーロが楽しめる!!





独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




ボルドー型瓶。マッテオ・コレッジアのエチケッタ共通のモチーフである畑にお日様の絵も愛らしいですが、実はフォント(書体)使いのセンスが抜群にいいんですね。配置、サイズ‥計算されています。キャップシールは、そんな畑の色と合わせた緑色で、2005年から認定されているDOCGなビンクの帯封が巻かれています。ラベルに表記のアルコール度数は14度、コルクは良質なもので4.5cm。お尻は薄い朱色で染まってはいません。グラスは迷いに迷って‥まずはヴィノムのブルゴーニュ型で。

色合いは綺麗にグラス底が透けるルビーのグラデーションですね。黒の艶っぽさのフィルターがあるので、見る角度によっては、それなりに濃い色調にみ見えます。バリックで12ヶ月の樽熟成ですが、二年以上落ちということで、樽のキツさ‥は皆無。純度を感じる果実味がイッパイですね。

非常に綺麗なネッビオーロの香り。熟度を感じる赤と黒のベリー香、マルヴィラのロエロは赤紫の大きなバラでしたが、マッテオ・コレッジアのロエロは、赤く小さなバラかな…チャーミングな感じですね。カランとした高音の甘味のある香り、14度のアルコール感もありますね。そういう意味でのモダンさは感じますが、色が濃すぎることもありませんし、樽も感じますが、派手ではないのがいいですね。

口に含みますと、舌先と外周に、柑橘の酸味を感じつつも‥徐々に、キメ細かく赤い…そして旨味ののった(いい意味での)粉っぽさがザーっと広がって、これまた味のあるタンニンに変化していく感じ。こんな感覚も初めてだなぁ。酸味にも渋味にも、まだ若さを感じますが、それも個性的だなぁ。

渋味が複雑なんですよね。濃い緑茶の最後の方‥ちゃんと旨味も強いんですよねぇ。このロエロも美味しいなぁ。この緑茶ポリフェノールと、赤ワインとしてのポリフェノールで、肉汁と脂を流してみたいと感じます。

マルヴィラのロエロは香りの成分、エキスに濃さを感じましたが、このコレッジアも、香りの濃さを感じますが、その濃さを感じる部分が違うんですよね。コレッジアは、終盤から、飲み込んでからの戻り香や鼻の裏から抜ける香りに、香りの強さを感じます。おもしろいなぁ。グーっと終盤にボルテージが上がるタイプなんですね。

この渋味‥美味しいですね。

ほんと、こんなに渋味に複雑な香味があるワインも久々かも‥もちろん、ネッビオーロを感じますし、舌全体に、美味しい旨味の乗った、柑橘と緑の酸味が広がったかと思えば、タンニンの余韻が長いですねー。

二杯目はヴィノムのボルドー型で飲んでみますね。ブルゴーニュ型よりも、若干アルコールを感じますが、ストレート感もあり‥でも、基本的にはグラスから放たれる香りに差はありません。口に含みますと、おっと‥ボルドー型の方がまとまり感があるかも‥ブルゴーニュ型の方が個性的ではありますが、うーむ、どっちでもいいかもな。渋味はボルドー型の方が控えめに感じます。ボルドー型の方が、渋味が控えめに感じる分、旨味が強くも感じますね。

これは困った‥。

どっちでも美味しいんですが…。やっぱ香りもいいですね。マルヴィラと比較すれば…というだけで、一般的なワインと比較しても香りはよく開いていますし、芳香で強めですね。2380円(税込)‥安いじゃないですか‥こうなると、キャンティ・クラッシコ達が、外に向き過ぎて、キャンティ・クラッシコらしいスタイルやコスパが不足していることを如実に感じてしまうのは‥

サンジョベーゼへの愛だと‥うんうん。

ネッビオーロに浮気してるわけじゃないんです。

どっちも好きなんですよ‥

二股?

そうです‥あーそうですよ‥どっちも好きなんだからしゃーないやんっ!!

って、開き直ってみる‥。

ただ‥これで2380円(税込)となかると‥

今はこっちの方が好き♪

でもね‥このコレッジアのロエロ‥ネッビオーロなんだけれども、西野嘉高の好きなサンジョベーゼと共通項があるから‥そう思うのかもしれません。

初日は、無難に楽しむのであれば、ボルドー型ですが、あの緑茶のタンニンを楽しむのであれば、ブルゴーニュ型推奨です。いずれにせよ、二日目が楽しみな酒質。

二日目です♪まずはブルゴーニュ型で‥奥底のストロベリーな香りがちょっと前に出てきつつありますが、さすが二日目なまとまり。花束系のスパイス‥におい袋って言うんですかね‥洗練された線香というか、お香っぽさもあります。

口に含みますと、酸味がジュワっと広がりますね。後半の渋味は、初日よりも溶け込んだ感じです。

ちょっとボルドー型でも飲んでみます。うんうん、二日目はボルドー型の方がいいですね。グラス変更です。ボルドー型の方が、香りがストレートに上がってきますし、口に入れた舌触りも、まず果実がポヨンとしてから、酸味がジュワーになりますね。

後半の渋味も、二日目はボルドー型の方が顕著で、この渋味の感じが好きです。相変わらず含み香が戻り香になって、鼻に抜ける‥余韻も長いです。うーん2380円は安いですねぇ‥この味わい、質感‥イタリア以外にはないですね。

三日目です♪ボルドー型グラスでスタート。香りのレベルは、初日からさほど変わりませんね。ドと付くほどネッビオーロな趣き‥。口に含みますと、これまたドが付くほどネッビオーロな‥。一応、ミディアムボディとさせていただいていますが、ミディアム+な感じですね。

旨味がダクってきましたかね。

この段階のネッビオーロ‥大好きなんですよ。もちろん初日も好き‥というか、このロエロの初日+ブル型グラスのあのタンニンは個性的で大好きなんですよね。そして、この三日目あたりのダクり具合が‥また素晴らしい。ロエロということを気にすることなく‥というのはネガティブな書き方ですね‥逆算な考え方ですと‥

2380円でネッビオーロ?

どうせ大したことないでしょ?

飲んでびっくり!!

なーるほどロエロか‥どーりで‥。

となりますね。

うーん‥感心しちゃうなぁ。

真っ当に旨いネッビオーロだ。

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