Neroameta 2016 Mastroberardino
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ネロアメタ 2016 マストロベラルディーノ
《イタリア/カンパーニャ/白/アリアニコ/辛口》
カンパーニャ州の歴史ある生産者と言えばこのマストロベラルディーノを差し置いて他にありませんね。1750年頃からワイン造りに携わっていたようですが、マストロベラルディーノとしての創業は1878年だとか。元々はベラルディーノという名前だったそうですが、二代目の当主であるピエトロがマストロ=マエストロ=名匠の称号を得てからはマストロベラルディーノという名前になったそうです。
近年、カンパーニャ州に置いても国際品種への移行は少なからず…な状況ですが、徹底してカンパーニャの土着品種にこだわるのもマストロベラルディーノの姿勢ですね。フィアーノ・ディ・アヴェッリーノDOCG、グレコ・ディ・トゥーフォDOCG、そしてタウラジDOCGもマストロベラルディーノあってこそ‥と言えます。
そんなマストロベラルディーノが新しく挑戦したのがこのネロアメタ。なんと!アリアニコ種から造られるヴィニフィカート・イン・ビアンコ(≒ブラン・ド・ノワール)なんですね。あのタニックでコシの強いアリアニコ種から白を造るなんてキテレツ、キワモノですが、これがマストロベラルディーノの手に掛かると…なんですね。マストロベラルディーノの公式サイト的には「クリュライン」に包括されるIGT格のアイテムとなります。
海抜400m付近、火山性土質を主体としてライムストーンや粘土層が混じる南から南東向きのミラベッラ・エクラーノ地区でhaあたる4,000本の株密度で栽培される樹齢約12年のアリアニコが使用されます。収穫されたアリアニコは温度管理されたステンレスタクでスキンコンタクトをせず発酵が行われますが、熟成はタンク内で澱とともに約10ヶ月。瓶詰め後6ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2015年ビンテージ、2017年8月の毒味です)
ボルドー型ボトル、ネック部分が少し長くややスラっとした感じですね。ラベルは白と黒がイン&ヤン。後ろ姿のシルエットは女性であると願いたい(男性にも見える)。ちょっと脱線するがキャップシールがちょっと変わってる。外側は真っ黒、内側はシルバーだし、持った感じもこれまでのキャップシールとなんら変わらない感触なのですが、ナイフを入れて剥ぐと、ヌメっとサンドイッチされているビニール素材が伸びる感覚がある。裂け目もビニールが伸び切った端が現れますね。コルクはもっとがん
ばって欲しい4.5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはアリアニコの白とかちんぷんかんぷんなのでまずは基本のオヴァチュアで。バックラベルに記載のアルコール度数は12.5度となります。
品種に限らず、ヴィニフィカート・イン・ビアンコはシルバーがかって見えますね。決して黄色がないわけではないが黄色味は薄く、薄いシャンパンゴールドというか、やっぱりシルバーちっく。これまた金属的なニュアンスもある白い花の香り、白なんだけれども、実は紫から色が抜けた白‥というイメージの花、そう、金属的と感じるのは香りに硬さ、重さを感じているからなんですね。
口に含みますと‥
重っ!!!!!!
鉛かよ!!!!!
どこか白桃の風味、白い蝋、葛粉でも入れたかと思うまろやかさに濃度すら感じる。
なんなんだよ!!
キンキンですが、キンキンに感じない。ほんのと柑橘の風味はあるがまったく黄色ではない。軽くマスカットにもにた麝香っぽさ、輪郭は決して硬いわけではないが、この密度、いや、濃度の高さ、どっしりと思いフルボディ。含み香にも紫から色を抜いたような果実味があり、タンニンがあるが、なめらかすぎてコーティングされている。
セミドライのイチジク、色の抜けたアプリコットとマンゴー果汁。すんごい個性的、こんなの初めての経験、でも、なんだか美味しい。あまりにも濃度を感じが、あくまでも12.5度、飲める。白桃というよりもラ・フランスか。
うん含み香、香味に紫のニュアンスがあるんだ。そこにアリアニコが存在し、由来であるのを確認できる。
スムージーのようなツブツブ感があるわけではないが、まるでピューレ状の液体を飲んでるような感覚すらある。
二杯目はグラスを変えてみます。(赤の)アリアニコならヴィノムのボルドー型かな?ということでそれを。香りはよりたっぷり‥いや、そうは変わりませんね。より口の中に入る液量が増えましたので、濃度をしっかり感じます。桃や白いマンゴーのピューレの風味がすんごいわ。そこはかとない紫のニュアンスを残す白いフラワリーな香りも面白い。グラスサイズを上げてもまったくヘコタレナイ。
うーん、この個性、ぜひ試してみるべきです。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルネッロ型にしてみます。もちろん透明なのですが、やはりどこかシルバーのフィルターを一枚噛ました色ですね。白桃果汁、白く色の抜けたマンゴーとアプリコットの果汁、花の香りもやはり元々は紫だったんだか白く‥という感覚。初日ほど重さ、餡的な濃度を感じないのは酸味がやや前に出て来たからかな。初日はその衝撃的な個性でドギモを抜かれましたが、この二日目はあくまでも白ワインとしてのスタイルを確認できる。
でも、やっぱり個性的。
サンジョヴェーゼやピノ・ネロなど、これまでもヴィニフィカート・イン・ビアンコは経験してきましたが、アリアニコの白はちょっと想像も付かなかった。タニックで赤ワインとして強い品種、カベルネやサグランティーノで白を造る‥同等の衝撃ですもんね。
初日よりも冷えて感じるのも酸味のおかげかな?ちょっと温度上げてみます。うん、温度が上がっても美味しいですね。二日目はヴィノムあたりでは試していませんが、ブルゴーニュ型が酸味を主体として感じることができて似合ってますね。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型に変更してみます。ようやく柑橘な果実香も出てきましたね。やはり紫から白いになった花の香りが特徴的、やはり口に含むと特徴的な密度感、なんだろうな、この紫の感じ、いやバラのエッセンスなんだけれども、芳香で個性的。アリアニコのタンニンを感じるわけではないんだけれども、白い果肉のなかでもラ・フランスの香りが強いんですよね。
バラ×ラ・フランス、マンゴーやアプリコットを感じる部分もあるがあくまでも白い感じ。
確かにアリアニコからなる白ワインだなんてキワモノ、ネタですけれども、こんなにネタになるキワモノも珍しい、不思議に美味しい‥お試しあれ!
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