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Brunello di Montalcino Riserva 2010 Pian delle Querci【第一回販売分】

トスカーナ州の赤 > Montalcino

	更新履歴 2017/06/20 販売価格 4,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ 2010 ピアン・デッレ・クエルチ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ／フルボディ》


クエルチらしい垢抜けなさはこのリゼルヴァにも感じますがそこがイイんですよね。リゼルヴァは2006年以来の扱いでワクワク。コルクも相変わらずもう少し垢抜けて欲しい5cmで、Brunllo di Montalinoの刻印はあれど生産者名はない感じ。抜栓前にボトルをLEDライトに透かすと透明度がありそれほど濃い（深い）色ではないのはクエルチらしい。グラスは当然のようにヴィノムのブルネッロ型。ちなみに表記のアルコール度数は14.5度。2010年は15度超えも少なくないので寸止めかな。

グラスに注ぎますと思ったよりは深い（暗い）赤ですね。ここはさすがリゼルヴァというべきでしょうか。クエルチらしいしっとりとしたスミレのエキス香と旨味ある果実の香りが濃密。樽もアンナータよりは幾分強めに感じますが、決して邪魔じゃない。

完熟したブラックチェリー、ブラックベリーの果実香深く、真っ赤かつ真っ黒な果実香の中に、揮発を香りの広がりとするハーブがある。抜栓後の一杯目であからさまな外向きのベクトルは閉じなどない。口に含みますと、輪郭から中心部へのやわらかな果実のグラデーション、密度感がありミネラルもやわらかい。甘過ぎない果実味には心地よく質の高い酸味と、下支えする渋味も良質。現時点ではアンナータほど甘味は感じないが、これは時間経過で、旨味とともに増幅されるはず。

ミネラルは果実に溶け込む透明な部分と、少し前へ主張する白い石灰な表情もある。日本市場はようやく2011年のBDMRがリリースされるわけだが、1年の追瓶熟成を感じるまとまりもある。

アンナータが軟派なわけではないが、それと比較すればもっと厳格な構成感を感じるリゼルヴァも旨い。ほんのりと香ばしさがあるが樽が浮き足立つことはない。

まだまだ一杯目ですがすでに旨い。14.5度というアルコールも適切な表現で、この価格はやっぱり反則だな。安かろう旨かろうは2010年のリゼルヴァにも当てはまる。

二杯目はやわらかな硬さを残すミネラル（ややこしいな）もある果実味にさらなるまとまり。旨味もあるが、まだまだ先があるはずで、リゼルヴァらしく長らく眠っていたワインが起きるにはもう少しの時間が必要かもしれない。

とは言え、すでに美味しい状態であるのは間違いない。こういうのもクエルチの良いところですね。

ふわああ、甘味が増してきましたね。甘味と旨味の関係は正比例。やはり旨い。重苦しくないふわっとした真綿のゆような旨味、でも密度不足でもない。

二日目もヴィノムのブルネッロ型。しっとりと旨味をまとったクエルチらしい果実香がいいですね。香りからも甘味ある旨味を感じとてもなめらか。初日も閉じ感はありませんでしたが、さらに硬さにやわらかさを感じます。でも、しっかりとした密度がありますので崩れやヌケがないフルボディ。

口の中にはホロホロとしたタンニンやスパイスも旨味を増幅させるアクセント。やはりリゼルヴァは少し香ばしさもあるんですよね。強くはありませんが複雑さに寄与しています。

十分に旨いですね。雑に感じるような要素はありませんが、どこか洗練し過ぎてないあたりがクエルチのまたいい所です。

香味も開いていますし、すでに飲める状態ですがコシ的なまだ解れない部分は確かにあるし、そこに更なる熟成ポテンシャルも感じますね。三日目、残さずに飲み干しちゃったよ。