Montevertine 2006 Montevertine

トスカーナ州の赤 > Montevertine

更新履歴 2017/05/01
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7,980円(税込)

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モンテヴェルティーネ 2006 モンテヴェルティーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ、カナイオーロ、コロリーノ/ミディアム》


キャンティ・クラッシコ地区の中でも比較的標高の高いラッダ・イン・キャンティにアジェンダを構えるモンテヴェルティーネはご存知の通り。1921年生まれで、それまでは鉄鋼メーカーで働いていたセルジオ・マネッティ氏が1967年に別荘として、海抜425mのその地を取得。1971年ビンテージからワインを醸造し始め、重鎮ジュリオ・ガンベッリの力もあり枠に囚われないサンジョヴェーゼの造り手として一躍トップに。2000年からは息子のマルティーノ・マネッティ氏の時代となり、父や尊敬する師の教えを守り続けています。

当時のDOC法にあったキャンティに白ブドウをブレンドすることを嫌い、1977年に古木から収穫されたサンジョベーゼ100%でのみ醸造、当時VDTととしてリリースされたのが、レ・ペルゴレ・トルテです。

このモンテヴェルティーネは1971年の初ビンテージから造り続けられています。いえ、厳密に言えば、その昔は「キャンティ・クラッシコ/モンテヴェルティーネ」または「キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ/モンテヴェルティーネ」を名乗っていましたが、DOC法に捕われないワイン造りを追し1985年にはキャンティ・クラッシコ協会からも脱退、商品名からキャンティ・クラッシコDOCGは消え、「モンテヴェルティーネ」または「モンテヴェルティーネ・リゼルヴァ」を名乗ることになります。

そんな革新派であるモンテヴェルティーネではありますが、その酒質は今となってはクラシカルに感じるほどブドウ品種‥サンジョベーゼの個性を素直に表現した作品に仕上がっており、キャンティ・クラッシコよりもキャンティ・クラッシコらしい‥という皮肉な結果をもたらします。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


お馴染みのラベル。モロモロの問題もあるので全品LEDライトに翳して検品しましたが、澱こそ極少量発生しているボトルはありますが、澱ではない浮遊物は確認できませんでした(ほっ)。コルクはまあまあの質の5cm、グラスはヴィノムのブルネッロ型です。ちなみに表記のアルコール度数は12.5度。これがモンテヴェルティーネらしいでしょ?

香りからも非常に落ち着きを感じますね。若さやガヤガヤした香りはなくまとまりを感じます。熟れたスミレに、大人しいながらもじっとりと密度を増したベリー香、少しのスワリングでふわっと心開くような広がりのある果実香もいい。しっとりと濡れ感がありますね。

口に含みますと、少しの杉のような木質な香りが揮発しますが、なめらかな輪郭、艶っぽい果実味、渋味は融解したように溶け込み、酸味はまだ抜栓したての一杯目である片鱗を見せつつも熟れも感じる。もう、一杯目から旨味がありなめらか。もちろんさらなる旨味がジューシーさが期待できます。汚れのないサンジョヴェーゼで、とても(イメージ通りの)モンテヴェルティーネらしい。

大樽ならではの樽のニュアンス、ああ、グラスの中で香りがどんどん出て来るようになった。紛うことのないモンテヴェルティーネらしい香味。実はモンテヴェルティーネの公式チャートでは★4のビンテージなのだが(2007年は★5)、非常に良い出来である。

香り、味ともに甘味があるのだが、もちろん過ぎない。なんでもかんでも「バランス」の一言で片付けるのは「逃げ」にも感じるし、若い頃は「バランス」の意味がわからなかったものだが、「バランス」がいいんだから仕方がない。バランスは何かひとつの要素が突出しているわけではない状態がゆえに説明がしにくいんだな。

内側へ、核へ、深く潜り込むような旨味、果実味があるが、濃い紫のスミレと赤い果実はそれなりに外交的。内側と外側‥だからワインが大きく感じる。内側を伴わないワインは外ばかりで、その輪郭部分だけで「持ってる」中味のない「ピーマン状」、わかるかな。

好きなんですよね。モンテヴェルティーネのワインが。だから期待しちゃう。2006年のモンテヴェルティーネ、こんなに旨くなってるんだなあ。

ある程度の熟成香も感じる。現行が2013年ですので、7年の追瓶熟成。この段階の熟成具合になると、この状態が長く続く。それがモンテヴェルティーネ(のはず)。西野嘉高の大好物の1998年や、1999年とも遜色がない。つまり、この2006年は先代となんら変わらない出来栄だと保証する。

この樽香の木質な香りなんて、モンテヴェルティーネらしいじゃないか。赤や紫に見惚れていてはいけない。酸味に近い部分は柑橘のニュアンスだってある。一貫した旨味がありブレない。

どんどん、でもゆっくりと開いてくる。グラスの中でも良くなるのを実感できるが息が長い‥つまり、イッキに開くわけでもないが、イッキに落ちることもない。モンテヴェルティーネのワインを飲みこなしていれば、ドが付くほどのモンテヴェルティーネ味を堪能できるはずだし、第一次飲み頃的にいいタイミング。現行もやはり最低5年ぐらい熟成させるとこうなるのだろう。

二日目もヴィノムのブルネッロ型。キャンティ型で小さいかもしれない。ボルドー型
でもいいと思う、少し大きめのグラスが似合う(負けない)。甘味あるスミレ、果実香もたっぷりで初日よりも開いて感じる。しのカーボン、微粉なスパイス、スパイスはスミレにリンクしている感じね。12.5度とは思えないエキスぃな部分にアルコールを感じる。口に含むとモンテヴェルティーネ特有の木質な含み香を輪郭に、しっとりと濡れ、密度は高く、口の中を満たしつつも、重苦しくないボディがお出迎えする。

心地よい、サンジョヴェーゼらしい酸味がこのワインのリズムを作る。渋味はもちろんだが、小さなボールジョイントでスルスルと飲み進めれる快適さに貢献。

三日目もヴィノムのブルネッロ型。香りはさらに芳香に、スミレが様々な香りを引き連れる黄門様。ベリーとチェリーの助さん角さん。うーん、旨味は強過ぎることはありませんがようやく、ようやくジューシーに酸味が溶け込んでいますね。グラスの中で美味しくもなるし、初日と比較すれば三日目はまとまりもジューシーさも増しているが、基本的には同じ‥。そういう意味でも非常に「強い」ワイン。こんなにも「エレガント」なサンジョヴェーゼなんですが、実は「強い」。

まあ、素晴らしいですね。モンテヴェルティーネもモンテヴェルティーネ。期待通りのモンテヴェルティーネであり、期待通りの2006年らしい酒質です。20年は余裕で熟成するでしょう。お先に確保させて頂きます。

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