Taurasi 2010 Filadoro

カンパーニャ州の赤

更新履歴 2017/04/22
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タウラジ 2010 フィラドーロ
《イタリア/カンパーニャ/赤/アリアニコ/フルボディ》


1,000m級の山々を抱くカンパーニャの内陸、イルピニア地方は標高の高さとアペニン山脈から吹き降ろす冷たい風のため、南部ながら涼しささえ感じるミクロクリマを持ちます。ナポリから車で約1時間、タウラジのすぐ南東に位置するラピオは「Patria del Fiano」という名前とともに道路標識に記される小さな村。「Patria del Fiano」は「フィアーノの王様」という意味なんですね。

フィラドーロは元々3世代にわたりこの地でブドウ栽培農家を生業としていた小さな農家でした。標高500mの丘陵地に点在する小さな畑でフィアーノとアリアニコを大事に育て、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオなどにブドウを納めてきました。フィラドーロが所有する畑の中でも砂質土壌が特徴の「スタッツォーネ」から生まれるフィアーノは、アンセロム・セルスの目にとまり「ドゥブル(DUBL)」の原料ブドウに指定されるほどの質を誇り、使用され続けられましたがこの十数年の間にフェウディ・ディ・サン・グレゴリオがフィアーノの買い取り価格を下げ始め、当初の半値程度にブドウ納入価格は下がってしまいました。その価格に納得ができなくなったフィラドーロ家は遂にブドウの納入から撤退、結果、ドゥブルのフィアーノは2004年から数年のみのリリースとなりました。フィラドーロがフィアーノの納入を止めてから、他に満足できるフィアーノとは出会えていないようですね。

ブドウ栽培農家では生計が立てられないと見切った農家はもっと儲けになる桃やリンゴの栽培に切り替えて行く中、「フィアーノの王様」の名に恥じないフィアーノの伝統と文化を継承し、守り続けるべきと考えたヴィットーリオとワルテノ兄弟は、彼らの義理の弟でソムリエをしていたジャンカルロ・イオンナを呼び戻し、2008年、ワイン生産者として出発します。


父が所有していた5haの畑から少しずつ畑を買い増しし、現在では合計7.5haの畑を所有します。「トゥオーレ」「フェッローヴィア」「ブランカ・マッセーリア」「トッポーレ」「スタンツォーネ」という名の付いた小さな畑も合計6つ所有し、そのどれもがラミオ村のうねる峠から小さな脇道に入った山の中腹に点在します。


 トゥオーレ

 海抜500m、北西向きの粘土の多い土壌。
 平均樹齢15年のフィアーノとアリアニコで合計1.6ha。

 フェッローヴィア

 海抜500m、南西向きの0.8haの畑。
 谷を挟んで直線距離で500m先はタウラジ村の畑を望みます。

 ブランカ・マッセーリア

 標高500m、南西向き。石灰岩の多い土壌。平均樹齢12年のフィアーノが1haと、
 6年のアリアニコが0,7ha。特にフィアーノが栽培される区画の傾斜は険しく、
 場所によって40度に及ぶところもあり表土が露出しがちだが、この特殊な畑か
 らは良年のみ「サンターリ」を名乗るフィアーノ・ディ・アヴェッリーノが生
 まれます。またアリアニコはより灰色の強い石灰土壌で栽培され下草はほぼあ
 りません。

 トッポーレ
 
 標高400m、北西向きの一番新しい畑。樹齢3年のフィアーノが栽培され石灰質
 と砂質が混じる軽い土壌からは香り高いフィアーノが生まれます。なお、フィ
 アーノの樹齢3年のもので30%、5年で50%。6年から7年で概ね100%、ワイン醸造
 用にブドウが使用できるとのこと。


 スタンツォーネ

 標高500m、北東向きの1haの畑。に平均樹齢は22年と祖父から受け継いだ古い畑
 のひとつ。フィアーノとアリアニコが栽培され、砂質土壌でカンパーニャの中
 でも最もエレガントなフィアーノがうまれる畑。この畑のフィアーノが「ドゥ
 ブル」に使用されていました。

 ペッツァ

 標高500m、北西向きの0,8haの畑でフィアーノが栽培されます。スタッツォーネ
 同様祖父の代から続く古い畑で樹齢35年の古樹も。石灰質の強い土壌で複雑かつ
 ミネラルに富むフィアーノが収穫されます。


脇道は舗装もされず、大きな岩がゴロゴロと転がり、傾斜のきつい立地ですが、だからこそ脇道の先に広がる畑は森に囲まれ、時には38度という高温になりながらも、イルピニア特有の標高の高さ、涼しい風が吹き抜けます。


ブドウ果実の命を維持する役目となるブドウ葉は可能な限り残すのが彼らの思想。強い日差しからブドウの焼けを防ぎ、雨の日には傘代わりにもなる。カビには最新の注意が必要だがイルピニアの風がカビを防いでくれる。化学肥料な殺虫剤などの類はボルドー液のみ。オーガニックの認証はいつでも取れる環境にあるそうです。

醸造所はジャンカルロ氏の義理の兄、ヴィットリオの自宅の1Fが充てられています。コンサルタントはッマツキアルーパを手掛けることでも知られるアンジェロ・ヴァレンティーノ氏。かれを介して優良なブドウ栽培農家からファランギーナとグレコを入手しワインを生産しています。フラドーロの良質なフィアーノ100%に対して、ファランギーナ80%と、グレコ20%を交換しているとか。

醸造は区画と品種ごとに行われタンクでの発酵と熟成。最終的に各畑のキュベは作柄ごとに毎年異なる比率でブレンドされます。


 「ブドウが育った環境(テロワール)をそのままにボトルに詰める、と簡単に
  言うけれど、実はとても難しい。私達のように培養酵母を使わず、自然に発
  酵が起きるのを待つ場合は特にね。繊細な香りをモツフィアーノや、酸化し
  がちなグレコは本当に神経を使う。」

 「イルピニアの中でもこのラピオのフィアーノは本当に特別。フィアーノ・デ
  ィ・アヴェッリーノの生産地として認められている他の23カ所のどの村のフ
  ィアーノも、繊細さ、上品さ、複雑さにおいてラピオには敵わない。その理
  由は他の土地を比べて石灰や粘土を多く含むと言われているが「フィアーノ
  の王様」と呼ばれるだけのことはある。ただし、私たちブドウ栽培農家や、
  ワイン生産者はその高いポテンシャルに甘んじてはいけない。手を加えるこ
  とがないよう、また、損じることもないように鍛練と実践から学ぶ努力を怠
  ってはいけない。」


フィラドーロが所有する標高500m付近の畑で栽培されるアリアニコ100%。野生酵母を使用し、醸しを含めてステンレスタンクで18日間の発酵。澱引きせずにフランス産のバリックで12ヶ月の熟成。無濾過で瓶詰めされます。瓶詰め後24ヶ月の瓶熟成を経てリリースされます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ボルドー型瓶に縦長のスタイリッシュな帯ラベル。文字は少しメタリックな藤色ですね。必要な情報はバックラベルが中心になります。コルクはディアム社製の5cm。この生産者のフィーアノ・ディ・アヴェッリーノ2015年も圧縮コルクでしたがディアム社製ではありませんでした。ビンテージが5年離れていますのでなんとも‥ですが、もちろんタウラジには圧縮コルクとは言え、上質のディアム社製、しかも5cmということですかね。ディアム社製で5cmはヴィエ・ディ・ロマンス以来となります。ちなみに表記のアルコール度数は13.5度です。

輸入元担当や、輸入元資料からまるでピノ的な‥との言葉、文字列がありますので、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型です。ピノ的というのはどうやら色ではないようで、色調はタウラジらしい炭黒で深い。タニックな香りもどこかカーボンで、樽のニュアンスは、少し香ばしく、ヴァニラは甘過ぎない。香りは良く開いていますが、そのタンニン量の多さを伺えます。

炭、黒胡椒、少しオリエンタルなタバコの風味。乾いた(乾燥した)葉はシガーのようでシナモンのようで木質さにも通じる。カシスや、黒い皮のチェリーの皮、炭っぽさがいいですね。

口に含みますと、果実味はとてもピュア。もちろん渋味はありますが、香りほど乾いたタンニンではなくしっとりと濡れ感がある。果実味にポンと愛らしい甘味もありながらも、渋味、酸が引き締めてくれる感じもいい。穏やかな旨味が一杯目からありますね。

うん、美味しいですねえ。

どこか紫のフルーツ、もちろんブドウもそうなんだけれども、デラウエアなどではないでも皮に粉を吹きながらも紫のブドウの感じ。でも、大抵ブドウから出来ているのにブドウの風味があるとファンタちっくなチープ感があるのですが、これは違う。もちろんブドウだけではない紫のベリー類や、黒いチェリーも過剰ではない完熟感もいい(=未熟さがない)。ピノ的な部分‥わからなくはない‥果実味、その出方がそうといえば「そう」だけれども、しっかりとアリアニコらしいタニックさがあり、アリアニコの個性は間違いないが、個性を保ちつつタウラジとしては強過ぎることはない。ブルゴーニュ型グラスでも違和感がないのもいいですね。個人的には、この酒質ならブルネッロ型がハマるのでは?と想像。

二杯目はヴィノムのブルネッロ型。うん、タウラジらしさはこちらに軍配。このグラス、便利なんだよねえ。口に含んでからはブルゴーニュ型とさりとて変わりはないがグラスからの情報はこちらの方がいいと思う。二杯目は旨味と甘味が増しますね。馴染みもとてもいい。どこか皮の色の濃い柑橘果汁にリンクする酸味、旨味もある。

樽熟成はバリックで12ヶ月。DOC法をおさらいすると、法定熟成期間は3年で、内1年は木樽熟成とあるので、バリック12ヶ月+24ヶ月の瓶熟成はキチンと当てはまる。フィラドーロのタウラージの現地現行は不明だが、マストロベラルディーノなら2012年あたりになりますので、1年、2年は遅れてる計算かな。そういう意味での落ち着き、馴染みも感じて頂けますね。

二日目はヴィノムのブルネッロ型です。アリアニコらしい渋味を連想させるカーボンの乾いた香り、真っ黒なだけではない、鮮やかな赤い果実もあるのがフィラドーロ。香りからも艶っぽさ、しっとりと旨味が乗ってきているのが伺えます。

やさしく濡れた輪郭に甘味、桃や梅のような風味もありますね。どこか「和」を感じたりもします。やさしい果実味の密度は十分で、タウラジにしてはやわらかい印象なんですよね。もちろん骨格、構成を担うタンニンも十分に感じながらも、やわらかい。

甘酸っぱい旨味がとてもいいですね。タウラジ、アリアニコらしい渋味の豊富さは普段サンジョヴェーゼばかりなあたしにも新鮮かつ美味しく感じます。

三日目もヴィノムのブルネッロ型。香りはより無理なく深く広がる。濃さも感じますね。甘味が前に来ますが、過ぎない。しつとりとした旨味ともに、濃さ、深さを感じながら、粘膜に浸透するように飲める。初日と二日目はアリアニコらしタンニンも前でしたが、酸味もキレイに出てきましたよ。

これは旨いなあ。アリアニコ「らしさ」を感じさせつつ、いい意味でスタイリッシュで現代的飲みやすさがある。マストロベラルディーノほどのガッチリではないし、フェウディ・サン・グレゴリオほどの軟派ではない(語弊あり)。

酸味と甘味にどこか柑橘っぽさがあるのもいい。赤い果実をパっと鮮やかにしてくれる。

いやあ、ついつい、サンジョヴェーゼ、ネッビオーロが多くなりますが、アリアニコもいいですね。心地よい酸味、渋味も豊富で肉汁も欲しくなります。

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