Langhe Chardonnay GRESY 2014 Marchesi di Gresy
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ランゲ・シャルドネ・グレシィ 2014 マルケージ・ディ・グレシィ
《イタリア/ピエモンテ/白/シャルドネ/辛口》
マルケージ・ディ・グレシーは12世紀から続くトリノの貴族、スイスの不戦条約にサインしたベネディット・ディ・グレシーを先祖に持つ名家。現在の当主はアルベルト・ディ・グレシィ氏で、1990年、彼の祖父の代に避暑と狩猟を目的としてバルバレスコの土地を購入したのが始まりで、1973年にマルケージ・ディ・グレシィを興し、バルバレスコを始めとするワイン生産を開始します。
所有するブドウ畑は合計35haで、バルバレスコ村のマルティネンガ、トレイゾ村のモンテ・アリバルト、カッシーネ村のモンテ・コロンボとラッセッラの4カ所となります。すべての醸造はその本拠地であるマルティネンガの醸造所で行われています。特にマルティネンガは著名な畑で、現在もグレシィ家の単独所有となります。
空白の時期もあったかと思いますが、日本市場では古くからバルバレスコの優良生産者として紹介されていますのでご存知の方も多いはずです。あたしも、実は‥ちょっと古酒持ってるんだああ。
グレシィがリリースする白は4種類。約17,000本と一番生産本数の多いランゲ・ソーヴィニョン、他の3種類は約5,000本前後の生産本数で、ヴィッラ・ジュリアと呼ばれるシャルドネとソーヴィニョンの混醸、ランゲ・シャルドネは2種類がリリースされており、ステンレスタンクで仕上げられるスタンダードなものと、フランス産のバリックで熟成させるワイン名に「グレシィ」を関するこの上級ライン。
バルバレスコ村やトレイゾ村にある標高250mから320mに位置する南向きの畑。収穫されたブドウは除梗後丁寧に圧搾され低温に管理されたタンクでの醸しの後、新樽比率100%のアリエ産のバリックでの発酵と、22ヶ月の樽熟成を経て瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
撫で肩瓶。複雑で多色使いの紋章以外はシンプルな書体のみの構成のラベル。年号と、シャルドネの間に「GRESY」の赤い文字が上級ラインの証。コルクはなかなかの質の4,5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型です。ちなみに表記のアルコール度数は13度。
樽ドネらしい色合いですが決して濃い黄色やオレンジではない。透明度がありクリアなイエローですね。新鮮なパイン、マンゴーの氷菓に樽香がよく溶け込んでいます。柑橘の果汁、ミネラルの香。
口に含みますとしっかりとミネラルの厚み、13度を感じさせるボディでアルコールが突出しないのはとてもいい。飲み口もクリアでキレイな酸味が隅々まで行き渡る。バリックでの発酵を思わせないし、22ヶ月ものバリック熟成も、新樽100%も感じさせないとてもキレイな樽使い。終盤の果実味にほんのりと苦み、旨酸っぱさ、決して重さは感じさせない。樽ドネ≒どっしり重厚な‥ではない。
ミネラルに支えられた構成、そして密度がありヌケがない。2014年ですがとてもバランスも良いし、いい意味で2015年はさらに期待できるとなるとこの2014年はまず飲んで欲しい。
ヴィエ・ディ・ロマンスとの比較となると、2014年ならこのグレシィの樽ドネに軍配が上がる。果実感も樽感もヴィエ・ディ・ロマンスの方が上だが、飲み始めから余韻まで一環した密度がミネラルによって支えられておりヌケない。とはいえ、一般的なイメージとしてのランゲ・シャルドネ(樽ドネ)となると、もっと樽香も効いているイメージ。2001年頃までのエリオ・グラッソのエデュカートとか良かったんだけどなあ。
何もアルコールを悪者にするつもりはない。樽ドネにどぷーりとした重さ、ボリュームを求めるなら15度でもかまいはしない。樽の効かせ具合はそれぞれ‥どっちがいいという問題ではない。使い分け、選び分けである。
このグレシィはそれほど樽は強くない。果実、何よりもミネラル。樽が強くない‥のも語弊があるかもしれない。そこはかとなくスモーキーな部分は樽由来だろうし、良く溶け込んでいて現時点では目立たない‥。これは時間経過や、温度‥なかなかセンシティブな部分もあるかもしれないね。
少し温度が上がるとハツミツ香も顕著。でも、甘味は香りも味わいもほんのりとした無理のないもの‥これもアルコール13度らしさ。ミネラルも硬過ぎないのは樽ドネらしさ。
適度なボディ感、重過ぎないのはミネラルや、ほんのりとした苦み、行き渡る酸味。なかなかエレガントな樽ドネですねえ。
ミネラル感もあるので、キンキン温度からおいしく飲めますが、そこは樽ドネ‥温度が徐々に上がってくると果実感は増しますね。ジーンとした果実味が奥深い。
二日目はちょっと温度を上げてからスタートしてみることにしました。常々冷蔵庫キンキン温度と記載しておりますが、冷蔵庫から出してすぐに温度を計りましたところ7,4度でした。(グラスに注がずに)ボトルのまま放置します。約15分の放置プレイで9度まで上がりました。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型です。
シャルドネらしいジンとしたハチミツ香、樽をまとったパインと柑橘が樽ドネらしさありますね。香りに抜けはなくよくまとまっています。初日よりも温度高めなのもありますが、果実香が濃く感じますね。
口に含みますとまだひんやりとした飲み口。クリアなミネラルに新鮮さと落ち着きのある酸に不足感はありません。旨味を牽引する伸びがありますね。スモーキーなニュアンスもあり、密度もバッチリ。初日同様に重さを感じさせるわけではありませんが、しっかりとしたミネラルの密度がありヌケません。
リッチ、バターな部分が軽やかなんですよね。だから、アッビナメントも重たいお皿でない方が似合うかもしれません。白身の魚のソテーなんだけれどもバターソースとかじゃない。もちろん緑の要素はほぼ皆無なので、緑のソースでもない。バターソースならレモンなどの柑橘で軽やかに、酸味を加えた感じがいいのかな。エビ‥エビのプリプリ感とこのミネラルが合うような気もする。殻の香ばしさ‥またはナッツ類と‥柑橘他、タイ料理ちっくなエビのサラダ‥マイナスパクチーな感じとかどうだろうか。
温度は11度後半まで上がってきました。グラスに入れてからの方が温度上昇は早いですね(当然か‥)。温度が上がってくると少し苦みが強調されますね。
前正規さんはこの上級ラインやってなかった(たぶん)のもあるし、個人的に試してみたいなあと思ってた樽ドネなんですよね。時代の流れとして、ミネラリーな方向性‥大昔のようなバターがリッチで樽香バッチリでアルコールも高い‥のは今後も期待はできないかもしれないけれども
三日目もヴィノムのブルゴーニュ型。冷蔵庫から15分ほど出した状態で温度は10度。二日目と変わらない穏やかな樽香と南国、柑橘フルーツ。やはり口に含んでからのミネラリーさもまだある程度の硬さを維持していますね。そこに酸味がビシっと決まってよりドライに感じさせます。ヌケがないのは、高揚がない‥フラットという意味ではない。
きっと2015年はもう0,5度ほどアルコールも高く、樽ドネ感が増すのかもしれないが、このワインのミネラリーなスタイルはそう変わるものではないはず。大昔のカリフォルニアの樽ドネのようなどっぷりとリッチなスタイルの樽ドネではないが、とてもバランスもよく、満足できるもの。
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