Barbaresco Martinenga Camp Gros 2007 Marchesi di Gresy
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バルバレスコ・マルティネンガ・カンプ・グロ 2007 マルケージ・ディ・グレシィ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
マルケージ・ディ・グレシーは12世紀から続くトリノの貴族、スイスの不戦条約にサインしたベネディット・ディ・グレシーを先祖に持つ名家。現在の当主はアルベルト・ディ・グレシィ氏で、1990年、彼の祖父の代に避暑と狩猟を目的としてバルバレスコの土地を購入したのが始まりで、1973年にマルケージ・ディ・グレシィを興し、バルバレスコを始めとするワイン生産を開始します。
所有するブドウ畑は合計35haで、バルバレスコ村のマルティネンガ、トレイゾ村のモンテ・アリバルト、カッシーネ村のモンテ・コロンボとラッセッラの4カ所となります。すべての醸造はその本拠地であるマルティネンガの醸造所で行われています。特にマルティネンガは著名な畑で、現在もグレシィ家の単独所有となります。
空白の時期もあったかと思いますが、日本市場では古くからバルバレスコの優良生産者として紹介されていますのでご存知の方も多いはずです。あたしも、実は‥ちょっと古酒持ってるんだああ。
標高280m、南向きのマルティネンガの区画の中にあるカンプ・グロのクリュ。果帽を浮かせたまま5日から10日間のマセシオン。果帽を沈めて毎日ルモンタージュを行い8日から10日間の発酵後、マロラクティック発酵が行われます。フランス産のバリックで6ヶ月の樽熟成後に2,500Lのスラヴォニア産の大樽に移され22ヶ月の樽熟成後瓶詰め。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのグレシィらしいシックなラベルデザインですね。単独所有するマルティネンガの区画の中でも最も‥なカンプ・グロの畑はグレシィのフラッグシップとなります。ちなみに、マルティネンガの毒味が終了し、その翌日に白トリュフ会でしこたま極上のネッビオーロを飲んだ後‥に、あえてこのワインの毒味を始めます。コルクはなかなかの質の5cmは、マルティネンガと同じ。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型、ちなみにアルコール度数はマルティネンガよりも0,5度高い15度‥バルバレスコもここまでキタか‥。
そう、色調は決して濃い(黒い)わけではない。エッジにはネッビオーロらしいオレンジが射しますが、艶やかな紅色の深さと明るさの共存です。思ったほど、アルコール由来の甘味や、樽は強くないことにビックリ。まずは、ミネラル、アーシーな香りがドライですね。
もちろん、果実香もあるが、なかなかシリアスで、厳しさを香りから感じますね。開きは七分ぐらいか‥いや、こんなもんかな。口に含みますと、セミドライのバラ、イチジクのふんわりとした果実の甘味、輪郭はとても柔軟で低反発まくらの様。どこかリンゴのコンポートの果実味を感じる。メープルなんかも。マルティネンガは樽由来のヴァニラ香が比較的ハッキリとしていたが、カンプ・グロは樽以上に深い果実の香味がある。
15度はまったく感じない。厚さはあれど、熱さはないし、甘味と味のある渋味、グンと深みと伸びのある酸味がとてもいい。もちろん、これはカンプ・グロの個性であり、今回は輸入されてないガイウンとも個性の違いのはずだが、スタンダードなマルティネンガよりも、深く、密度が高い。
いぶし銀的な旨さがある。スタンダードクラスを比較して、重いとか、濃いとか‥そういうのじゃない。いや、そういう部分はあるわけだが、偉大だ。ガヤガヤわめくような自己主張ではない。静かに、その尊さを表現している。
思ったよりも初日一杯目から旨い。もちろん、これから三日間かけて飲むわけだが、まずは(余裕で)合格。七分かも?と感じた果実の香味の開きがどうなるのか、すでに舌にイラつくような質のタンニンや酸はないのだが、これからどんな深みを見せてくれるのか楽しみな一杯目。
ベリー系といよりもチェリー系の果実。それほどスパイシーではないがあくまでも複雑さの一部としてのスパイスはもちろん。なんだかすでに完成されてるんだよね。
二杯目。最初のひと嗅ぎ(こうは言わないのか)には、赤く濡れたヴァニラや、煮詰めたようなフランボワーズの果実香などもあるのだが、ミネラルや土壌を感じさせる香りがむくりと立ち上がる。渋味のニュアンスは確かに紅茶っぽいが香味にはそれは控えめ。
ああ、口に含むと旨い。渋味、酸味を感じながらもとても飲みやすいし、心地よい。常々アルコール度数云々と書くが本当に15度とは思えない。体感的には14度‥。
グラスの中でしっとりと、艶っぽいまとまり。甘味ある旨味がいいですね。はっはーん。紅茶っぽさもあるな‥輪郭に近い華やかさな部分ではなく骨格に近い部分に紅茶っぽさがある。そして、(あくまでも甘味はそうじゃないのよ)どこかパンケーキっぽく感じる部分がある。フカフカの生地に、生クリームは樽のヴァニラか、赤、紫のチェリーやベリー、どこかメープルな感じ。もう一度書くけどもスイーツ的な甘味ではないんですよ。この表現はあくまでもタンニンや酸を度外視した部分です。
ゆっくり飲めるし(いい意味で)ちびちび飲める。
確かに、スタンダードなマルティネンガとの格上感がある。畑の個性以上のね。となると価格が高いのも‥仕方ない‥納得しちゃう。
二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。バラ、スミレが芳香‥果実香も一段と密度が高い。基本チェリー系果実ですね。邪魔にならない樽使いがいいなあ。
渋味がいい。これぞグレシィな渋味。しっかりとタンニンを感じるがキメ細やかだし、俺好みの紅茶系でもある。酸味のレベルが一段上がったね。そこに肉付きもあるので全体が大きくなる。でも、まとまりつつある…。そう「つつある」がポイントか。まだまだ若い、すぐにまとまり切るわけではないし、そこに熟成ポテンシャルも感じる。
甘味も渋味(と、ほんの少しの苦み)を乗り越えるわけではない。余韻はスタンダードなバルバレスコよりも確実に長い。
三日目もヴィノムのブルゴーニュ型です。いいまとまりがあります。やさししくも深い旨味、果実味が渋味や酸味をまるくコーティングしています。ようやく樽っぽさ、でも、ヴァニラばかりではなく杉のような爽やかな樽香も。
いい渋味(と、酸味)がありますねえ。非常にキメ細かく、甘過ぎない渋味。料理を呼ぶ‥そんなネッビオーロ。毎度のことですが‥バランスがいいですね。三日目の落ち着いた、座り心地の良いバランス。何のブレも心配もない…ただただおいしいバルバレスコです。とても偉大なワイン。尊厳すら感じる。ガヤガヤしてないところがほんといい。
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