Brunello di Montalcino 2010 Uccelliera

トスカーナ州の赤 > Montalcino

更新履歴 2016/10/14
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9,800円(税込)

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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2010 ウッチェリエラ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》


モンタルチーノの街の南、カステルヌォーヴォ・デッラヴァーテに1986年に創業したのがこのウッチェリエラ。主に西南西向きのブドウブドウ畑はとてもミニマムなもので、サンジョヴェーゼが約6ha。他に少量の国際品種など合計0.3haを栽培しています。マレンマを臨む斜面に位置し、サンタンティモの丘によって北北西の冷たい風から守られています。

ウッチェリエラはイタリア語で鳥小屋を意味しますが、カステルヌォーヴォ・デッラバーテのアラバスター採石場にある農園の古代の名前で、そこから採掘された最上級の石はサンタンティモの修道院の建造に使用されています。

ブドウ栽培も醸造も、担当するのは当主でもあるアンドレア・コルトネージ氏。「地の塩」と表現すべき人物で農家のひとり息子として十代の頃から父親を手伝ってきたそうです。

所有する6haの畑は買い増しを繰り返した結果でいくつかの地域に分かれます。日照量や土壌が様々な環境で育ったブドウを混醸するのは彼のスタイル。昨今はクリュ別に詰める生産者も多いのですが、もっと広い視点からみれば、モンタルチーノを表現するにモンタルチーノで育ち収穫されれば‥ですね。

シエナのピアッツァ・イン・カンポの近くで営むトラットリア(お母様は料理人だそうです)で自分のワインを出すも、国内や輸出分でほとんど残らない状態。2006年から始めたブロジェクト‥モンタルチーノの北側の畑から収穫されるブドウからヴォリエロというブランド名でブルネッロ・ディ・モンタルチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノを作り始めましたが、上級ブルネッロであるカサート・ウノもワイン・アドヴォケイトで高く評価され品薄。

このウッチェリエラも以前から定評のあるモンタルチーノですが、この数年の評価の高まりはビンテージの評価を超えるものがあります。

飲めば納得ですよ。

ウッチェリエラでは特定のクリュのブルネッロはよりも、様々な土壌、環境で育ったサンジョヴェーゼを混醸することを美徳としている生産者のようです。1975年、1989年、1998年に植樹されたいくつかの畑のサンジョヴェーゼがブレンドされます。なお、2000年に植樹された区画もあるようですが、ブルネッロには使用されてないようですね。よって土壌も粘土質や、砂質、豊富なミネラルを持つ土壌など複雑で畑の向きもそれぞれとなります。なお、標高は150mから300m付近となります。

2010年はウッチェリエラにとっても特別なビンテージとなったようで、春先は雨が続き平年よりも気温は低め。6月から7月にかけて穏やかな温かさと乾燥した日が続きます。夏の最後週に少しの降雨がありました。寒暖差のあるブドウにとって良好な気候が続き素晴らしいサンジョヴェーゼが収穫できた特別なビンテージとなりました。

収穫は9月27日から10月5日にかけて行われました。除梗したあと丁寧に圧搾されます。10度から12度のでのコールドマセラシオンを4日から5日かけて行った後は、アルコール発酵が始まると自ずと温度が上がります。最高28度までに管理されたステンレススチール製のタンクでのアルコール発酵は15日間続きます。アルコール発酵後はマロラクティック発酵が約7日間行われ澱、果皮と接触させたまま安置されます。

樽熟成は容量、樽材も複数使用されます。新樽と一年落ちのバリック(たぶんフランス産)や、38HLから40HLのスラヴォニア産の大樽が使用され36ヶ月の樽熟成後、澱引きを兼ねてステンレスタンクに移され5ヶ月ほど安置されます。その後瓶詰めされた8ヶ月の瓶熟成後にリリースされます。この2010年は26,000本生産されました。実は公式サイトにも記載されていますが、通常アンナータの樽熟成期間は24ヶ月のようです。特別なビンテージはさらに一年、合計36ヶ月の樽熟成が行われるとのことで、この2010年は特別なビンテージだったようですね。

イタリアのワイン誌では、ガンベロ・ロッソ誌はトレ・ビッキエリ、ヴェロネッリ誌は★★★94点(G.B.)の高評価。ワイン・アドヴォケイト氏はモニカ・ラーナーの評価で97点、ジェームス・サックリングは94点、ヴィノスのアントニオ・ガッローニは92点の評価となっています。


【ワインアドヴォケイト:97点(M.L.)】

Andrea Cortonesi's 2010 Brunello di Montalcino struts its stuff from the very start. This is a Brunello of profound beauty, intensity and complexity. At this young stage in the wine's life you get a generous dose of primary fruit focused on cherry and blackberry. You also get so-called secondary aromas from the oak that recall spice, cinnamon and dark smoke. These lead to the promise of beautiful tertiary aromas as the wine continues its slow evolution over the course of time. This wine is like a long-distance runner who explodes from the starting line and keeps a steady pace throughout the race. Dark penetration and rich aromas wrap generously over the palate. Endnotes of spice, cured meat and barbecue smoke add extra layers to the finish. I am a huge fan of Uccelliera's Brunello and the 2010 is absolutely unforgettable. Andrea Cortonesi impresses once again with a set of breathtaking wines. His 2010 Brunello is excellent and shows a new level of winemaking maturity and sophistication for this hardworking producer with vines near the honey-colored Abbazia Sant'Antimo at the heart of the appellation. Uccelliera has earned its reputation as one of the Grand Cru wines of Montalcino. (ML) (2/2015)

【ジェームス・サックリング:94点(J.S.)】

A red with lots of dried berry, dried tomato and mineral character on the nose. Full body very chewy and structured. A dense and chewy wine that needs time to soften. Big and powerful. Better in 2017. (1/2015)

【ヴィノス:92点(A.G.)】

Smoke, tobacco, cedar and roasted coffee beans wrap around a core of juicy dark cherries and plums in the 2010 Brunello di Montalcino. There is plenty of depth in the glass, but, as is often the case here, three years in oak yields a wine with slightly oxidative overtones. Powerful, incisive tannins support the finish. (AG) (2/2015)


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


「U」の文字に小鳥がとまり、ブドウの樹でもびーちくぱーちくな小鳥が二匹なラベルが愛らしいですね。マットブラックのキャップシールが格好イイですが、このワインの場合はDOCGの帯封は前デザインのピンク色の方が合うかも。コルクはなかなかの質の5cm、グラスはヴィノムのブルネッロ型一択。ちなみにバックラベルを確認しますと表記のアルコール度数はたっぷりの15度となります。

ああ、個性があるね(癖じゃない)。湿ったスパイスと、乾いたスパイス、そこに鉄分を感じさせるミネラル香‥でも、それらはすべてアクセントでありヒントであり、しっかりと熟した果実香の複雑さの僕であり要素のひとつ。確かに集中度が素晴らしい。いつも密度の高さでその集中度を表現してきたが、とてもキレイな集中度。まだ口に含まないこの時点で、微粉のタンニンの良質さ、隅々まで行き渡る酸味がいとも簡単に想像できる。

青さはまったくないスミレの紫。甘過ぎない(ここ大事)、ベリー系果実味も質が高いし、そのスパイスと血混じりの湿ってんだか乾いてんだかなヒント達のお陰でとても複雑。

簡単(単純)なカシスの濃い香りじゃないんですよ‥。

でも、その果実味、とてもわかりやすい。

口に含む‥。おい、15度なのか?ほんとうに15度なのか?まったくアルコール感は派手でも過剰でも、過度でもない。まとまってる。一杯目、一口目なのに‥すでに完成されている。輪郭のやわらかさは、なぜか紫に濡れない白い羽、真綿はふっかふか。

まったく水っぽくない瑞々しさ。少しのローストした含み香、樽やアルコール由来ではない甘味、しかも、上質。甘味料ではない全糖感‥上白糖。ほんのりと擦るようなタバコ、果実本来の甘味をともなう旨味とミネラルの融合‥。

いや、甘味があるんです。でも、前述の通り樽やアルコールじゃないし、15度表記なのにこんなにストレスがないのも素晴らしい。くどくない甘味、こんなにも複雑味もあるのに、サラっとした感覚もある。グラスの中でも時間経過とともに、ほんとに,ほんとにしっとりとした、ストレスのない果実味がおいしい。すーっと浸透する感覚。

15度なの?マジで?

このコントロールは人為的なものではない。

15度を感じないわけでもない。

でも、15度とまでは思わない。

ああ、なんて旨いんだ。甘く、旨く、そして深くまとまっている。すでに充分に楽しめる状態‥もちろん、熟成ポテンシャルも高いわけですが、今‥まず一本飲んでみることをオヌヌメします。

文句なしに旨い。

香り以上に口に含んだ際の果実のピュアな深さ、純度の高い旨味と甘味がとてもいい。

二日目です。もちろんヴィノムのブルネッロ型。初日の一杯目でこれは確保せねば‥な使命感なアドレナリンで満ちあふれ、毒味が毒味になっていなかったんだなあ‥と読み返して思う(あかんやん)。でも、旨過ぎて興奮することってあるんですよね。

初日の血っぽい鉄分、スパイスが甘く濡れる。少しバルサミっくな香りを伴う部分が複雑さの一番手。ドが付くほどの甘味ある赤から紫、黒へのグラデーションも素晴らしい果実味がほんといい。甘味と旨味の質が異次元に高い。ジューシーでつゆだく‥はもちろんなんだけれども、それは「滴り」「溢れる」ではない。キチンとすべての要素が内包されてるまとまり感。口の中でエアリーにほどけるこれは極上の鮨を喰ってる時と同じ感覚かもしれない。

渋味にも甘味がリンクする。酸味と渋味が果実味を広げ、広げられる。すでに今旨いんだよなああ。これも凄い。バッチリと構成がキマってて、それはガッチリと硬いわけではない。すでに揺るぎないスタイルがあり、崩れ様がない。

この二日目は確かにアルコール感もある。でも15度とは思えない。アルコールだけが突出するわけではないからかと思う。各要素は甘味のマグネット・コーティングされた様で反応速度は3倍になる。

三日目です。洗浄中に割ってしまったので、ラスイチのヴィノムのブルネッロ型です。ああ、買い足さないと‥orz。なめらかな甘味ある香り。ほんと口に含んだ時の輪郭にある甘味がとてもいい。ミネラリーな甘味というかな‥透明度があるんだなあ。

渋味、酸味もじっとりと馴染んで旨味もグイグイしてる。ワイン単体でも非常に満足感のある酒質ですが、先日京都で食べたビフカツがいいなあ。あっさり目のデミソースがかかってるの。もちろん、脂身の甘味と塩味の効いたビステッカもそりゃあ合いますよ。青さのないハーブ、スパイスが最後にふわりと複雑。

全体的に香味は開いています。このワインの一番の驚きと感動は、口に含んだ時のタッチでしょうか。甘味、旨味、果実味はとてもピュアに集中しています。こういうのは初めて、ウッチェリエラの個性でしょうね。もちろん、モンタルチーノを、ブルネッロを真っ当に感じさせてくれます。

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