Cavaliere 2009 Michele Satta

トスカーナ州の赤

更新履歴 2016/09/28
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

カヴァリエーレ 2009 ミケーレ・サッタ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/フルボディ》


カベルネソーヴィニョンや、カベルネフラン、シラーなどの国際品種の舞台であるボルゲリはある意味、サンジョヴェーゼが困難だからそれらの品種の舞台になったのかもしれませんね。しかし、優れたサンジョヴェーゼはボルゲリにもあります。そう、数は少ないながらも、成功、いや、すでに歴史あるボルゲリ産サンジョヴェーゼを代表するワインがこのミケーレ・サッタのカヴァリエーレですね。

さて、ミケーレ・サッタ公式サイトの情報を頼りしますと、ヴィーニャ・ノヴァと呼ばれるブドウ園で栽培されるサンジョヴェーゼが使用されているようです。ヴィンヤードとありますから、クリュというわけではないようです。手摘みでの慎重な選果、収穫は完熟したブドウのみが使用され、除梗後、天然酵母を使用し開放型の小樽での醸し発酵が約10日間から14日間行われます。発酵期間中はポンプオーバーの作業が行われ香味を抽出します。発酵後はバリックでの24ヶ月の樽熟成後瓶詰めされます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


カヴァリエーレと言えば、他のワイン同様にボルドー型瓶だったような気がしますが、いつの間にやら撫で肩の瓶に変更されています。ただし、ラベルの意匠はこれまでと同じ。ちょっとオッサンは配色がミケーレ・サッタらしい。ただし、このラベルも公式サイトに掲載されている2011年はすでにリニューアル済、キャップシールのデザインも変更になるようですね。試飲会ではオヴァチュアでしたが、ボトル形状に習ってヴィノムのブルゴーニュ型とします。コルクはイマイチの4,5cmなのが残念。ちなみにバックラベルに記載のアルコール度数は14.5度。

少しエッジにオレンジが射す感じに長期バリック熟成かつ、それなりにバックビンテージを感じます。しかし、香りに熟成香はヒント程度で、ほんのりと甘味のある果実香と、バリックらしい少しのヴァニラがとても上品。グラス内壁を垂れる脚はゆっくりで、スミレの紫とイチゴの赤がとても良質。ブルゴーニュ型瓶に詰められている理由が色や香りからも伺えますよ。

口に含みますと、より落ち着き、熟れを感じます。ミケーレ・サッタらしい少し金属的な酸化熟成のニュアンスがありますが、軽く粘性のある果実味、酸味、渋味ともに角が取れてていいですね。とてもなめらかでキメが細かい。密度は十分ですが、若いうちの力強さというよりも、しっとりと妖艶な姿になっています。いい熟成感ですね。

旨味もあってまさに「つゆだく」感のあるサンジョヴェーゼ。確かに内陸のサンジョヴェーゼよりもどこか温かな果実味を感じますが、トスカーナ以南の温かみとはまた違う。構成感もあってとてもいい。

豪快に、力強く迫るような開きはありませんが、まったく閉じという圧力のないスムーズさは飲み頃のひとつ。

確かに内陸のサンジョヴェーゼとの違いを感じますが、少し新世界のピノっぽさを感じますよ。

二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。あからさまな香味の開き。華やかなスミレに牽引されるように熟成したニュアンスとしてのブランデーの甘味ある香り、ボルゲリのサンジョヴェーゼらしいスパイス、うん、いいねえ。高いアルコールの赤ワインの熟成でブランデーちっくなのもいい。でも過剰ではない演出。旨味と酸味がジューシーつゆだくなのは初日同様。

三日目もヴィノムのブルゴーニュ型。そう二日目の変わらない状態ですね。甘味と旨味、艶っぽくしっとりとした果実味がある。アルコール感もIGTらしさでこれでいい。熟成感を感じるが、これはまだそれが始まった段階、第一次ピークであろう上り坂に向かっている。そのピークはもう見えている。

キャンティやブルネッロ、他の内陸のサンジョヴェーゼとは一線を画く。確かにボルゲリがサッシカイアや、オルネッライアが弾頭した頃にはまるでナパヴァレー的に捉えられていた場所であり、国際品種が似合う環境であるのは今なおイメージとしても間違いはないのかもしれないが、その内陸と比べると海抜も低く温暖な土地のサンジョヴェーゼを、従来のそれらのスタイルに固執することなくIGTとして仕上げた自由なサンジョヴェーゼ。どこか解放された感じは陽気なはずだが、そこはミケーレ・サッタの作品、少し生真面目さ(≒陰気さ)もあってナンパにさせないのがいい。

こう見えて正規輸入元のワイン。少し遅れ気味がまだ解消されていない銘柄。以前に販売した2001年は並行、2006年は正規でしたかね。2009年も良いビンテージですよ。少し遅れるバックビンテージながら、この価格ってのも嬉しいですね。

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