Gruner Veltrina 2015 Abbazia di Novacella

イタリアの白ワイン

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更新履歴 2016/11/06
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グリューナー・フェルトリーナ 2015 アッバツィア・ディ・ノヴァチェッラ
《イタリア/アルト・アディジェ/白/フェルトリーナ/辛口》


ボルツァーノの市街から北北東へ35km、ヴァルナに位置するアッバツィア・ディ・ノヴァチェッラ。1142年よりブドウ栽培を行っている由緒正しき修道院が起源となります。ノヴァチェッラはラテン語の「Nova=新しい」「Cella =住まい」に由来し、古くはローマやヴェネツィアに向かう巡礼者の休憩所として利用され(ドラクエか!)、この修道院で造られるワインは巡礼者の癒しだったとか。

白ワインに使用されるブドウは、修道院のあるヴァルナや近郊のブレッサーノ地区の畑が主で600mから900mという高い標高にあります。一万年前は氷河が広がっていた土地であり、浸食により砂や石英などが入り交じる複雑な土壌を持ちます。

現在所有する畑は約75ha。エノロゴにはチェレスティスティーノ・ルチーンが常駐しています。

樹齢は古いものでも20年であるのは、冷涼な土地では樹齢が高過ぎると北風により樹が枯れてしまうために定期的な植え替えを行う必要があるからだそうです。標高や斜面の向きの違いにより小区画でのミクロクリマの違いに合わせて適した品種を栽培しています。

例えば、ミュラートゥルガウは酸味が非常に重要なために冷涼な海抜750mから900mの高地で栽培され、晩熟なリースリングは700mまでの石の多い土壌で栽培することで夜間も石に蓄積された熱がブドウの成熟を促します。

白ワインのほとんどは品種特性を表現するためにステンレスタンクでの熟成が施されますが、一部は大樽も使用されます(2009年からバリックの使用を止めたそうです)。品種やクラスに応じて細やかな醸造を行っているそうです。

スタンダードなクラッシックラインと、上級ラインのプラエポジタスの二種類のシリーズを展開しており、それぞれに白、赤と多品種または混醸のワインを多種醸造しています。


これまでリースリングやケルナーをご案内しましたが、今回はグリューナー・フェルトリーナ。オーストリアが有名な品種ですね。シルヴァネールも毒味したのですが、惜しくも落選。


この地方(南チロル)のワインらしいスラりとしたロングボトル。ラベルもいい雰囲気ですね。修道院であろう建物の背後には山頂に雪。ちなみにアルト・アディジェ・ヴァッレ・イサルコDOCとなります。コルクがディアム社製の圧縮コルクなのは高評価材料。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ・クラッシコ型、ちなみに表記のアルコール度数は2014年と同じ13.5度となります。

2013年まではフェルトリーナ(Veltliner)のみで、Gruner(グリューナー)の記載はなかったようですね。シルヴァネールの後に飲み始めたわけだが、決してそう遠くはない。シルヴァネールがその花の要素が(柑橘の果実の香味も手伝って)黄色が主体なのに対して、このグリューナー・フェルトリーナはもう少し白の要素もある。そこには、決してガムやキャンディのような刺激的なものではない白90%、緑10%のミンティさがある。かといって柑橘の要素がないわけではないが、白い果肉果汁‥洋梨と売れすぎないが未熟ではない白桃汁の風味。

口に含みますと、香り同様の味わいがある。ミネラルがありキレイに酸味が行き渡る‥ああ、俺‥これ好きやな。

果実味がとてもやわらかい。そして程よい旨味がある。でも、キレイに行き渡る酸味、やはり酸味がどう関与するかが大事だと思うな。バランスもいい。そしてより複雑だ。

二日目も冷蔵庫キンキン、ヴィノムのキャンティ型。やさしいメロン果汁、うん、メロン感ハンパないな。そこに可憐な花と柑橘、白桃のヒント。口に含むと旨味があり穏やかな酸味が行き渡る。味の余韻が長いですね。ミネラルもしなやか、果実由来の甘味はあるが、酸味に不足感なくしっかりとドライ。

うん、時間とともにミネラルが沸き上がってくるね。メロンから柑橘への移行は酸がそう感じさせるのかもしれない。とてもいい品種ですね。

三日目です。実はこのグリューナー・フェルトリーナと同時にシルヴァネールの毒味もしています。比較しながら‥それぞれの個性、らしさを確認し、それを楽しみながらの毒味でどちらかを選ぶつもりはないのですが、どうしても個人の好みが出ますね。

どちらも美味しいワインと思うのですが、西野嘉高の好みはズバリこちらのグリューナー・フェルトリーナ。シルヴァネールよりもエレガントで複雑な香味を持ちます。

三日目ともなるとまとまりますね。ミネラルに酸味が溶け込むようです。そんなミネラルの厚みもあり、旨味に通じる。

グリュナー・フェルトリーナ、なかなか美しい品種じゃないですか。お試しあれ。

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